[コメント] さよならの朝に約束の花をかざろう(2018/日)
4点か5点か大いに迷う。西欧中世ファンタジー大好きの私としては、舞台設定は大満足。だが、どうもいけない。2度観たがパラパラ散見する欠点は覆うべくもなく―。熟考の結論は―本作は映画ではなくTVアニメで1年かけてエピソードを綴るべきだった、です。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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欠点はコメンテータの方々が鋭く指摘しているので、ここではTVの方がいいという欠点に付いて触れる。
マキアとエリアルの母子ストーリーはメザーテ国の興亡と何の関係もない。(当たり前だ、と言われそうだが、メインストーリーが舞台世界と関係がないというのもバランスが悪いように感じるのだ)。そしてレイリア。メザーテ国の彼女をもっと描いていれば、娘メドメルとのラストももっと盛り上がっただろう。レイリアといえばクリムの火をつける行動もえっ!だし、警備隊長?のレイリアへの想いももっと掘り下げるべき(?)だろう。エリアルとディタも唐突だし、マキアがレトナの獣舎へよく行けたなと思う。
次にいい所に目を向ける。当然ながら沢山あるので、1つだけ。泣かせるセリフ、「きっと母さんって、泣かないもんなんだ。」。
そして画が素晴らしい。農村、港の夕暮れ、工場群、鋭利に直立する宮殿・・・。レナトの正面顔はちょっとヘンだった(笑)。でも一番は、そのレナトの獣舎の画。あの獣舎の静けさがとても良かった。
たぶんレイリアは何度も獣舎を訪れたのだろう。単に1つの想いだけでなく、色んな想いを持って。1年のTVアニメならそれが聞けたと思うのだ。
そうすると、主人公はレイリアになってしまう(笑)。でもそれが良いと思う(大笑)。
マキアの存在は・・・、やはりバランスの悪い作品だと思う。
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