[コメント] 蜘蛛の巣を払う女(2018/英=独=スウェーデン=カナダ=米)
『ドラゴンタトゥーの女』の続編だと思わなければ、けして悪くない映画。リスベットとザラチェンコの関係性ってものが、なんだか全然違うような気がする。ムーとムー一族が、続編とはいえ設定がちょっとだけ変わってる。そんな感じ。・・・わかんないか(笑)
ミレニアム三部作を読んでいなくて、リスベットのことを何も知らなければ、悪くない映画だと思うし、楽しめる作品だと思う。ただ、このリスベットが、あのリスベットと同一人物?と、これまでの作品のファンならば誰でもそう思うだろう。なんだか必殺仕事人みたいじゃない?そういう人じゃないような気がするのよね、リスベットは。このリスベットは、なんだかトロいし(笑) ミレニアムの3番目で、彼女は人生の新しい扉を開いたはずなのに、異次元の出口から出てきちゃったよ!って感じだ。ザラチェンコも、ミカエルも、エリカも、私の脳内にあるのとは別人なのよね。
そういうこと一切なし!ということであれば、なかなか楽しめる作品だと思う。凍った川をバイクで逃げるシーンとか、真冬の白いスウェーデンを疾走する黒ずくめのリスベットと、真っ赤なカミラがすごくきれいでわかりやすい。この監督の他の作品も観てみたくなりました。
スティーグ・ラーソン亡き後、誰かがあとをついで書いているとは聞いていたけど、がっかりするような気がして未読。新しい扉を開いたリスベットのその後を読んでみたいな、と思わせてくれたんだから、この映画は成功といえるかもしれません。
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