[コメント] 007/カジノロワイヤル(1967/英)
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一応これは外伝という形を取っているが、007シリーズの原作者イアン=フレミングの原作に則っている作品(未読だが)。だから他のシリーズでスペクターとなってる悪の組織名が原作通りスメルシュになってる。それにしても、この豪華さはどうだ。5人の監督、超一流どころの登場人物。最早呆れてしまうほどのすさまじいストーリー。バカラックの音楽に乗ってノリノリで馬鹿やってるのだが、これが妙に面白い。
見所は多すぎるほどで、Mに扮したジョン=ヒューストンの鬘が爆風で吹っ飛んだり、デボラ=カーが自身の代表作『黒水仙』を思わせる尼僧姿で登場したり、テレンス=クーパーの「対美女スパイ訓練」で女性を次々投げ飛ばす姿とか、オーソン=ウェルズが存在感たっぷりに登場したと思ったらあっという間に退場したり、笑気ガスで全員笑いながらの活劇シーンがあったり、最後に登場する悪役のボスのドクター・ノア(おい!)があれれ?だったり(あれってセラーズのストレンジ・ラヴのパクリだろ?)本人出てるのになあ。
…この辺は絶対真面目に観てはいけない。できるだけ笑いの沸点を低く取って、温かい目で見てやるのが正しい。このノリについて行けさえすれば、大変面白いものになるのは請け合う。それにしても、どれだけ金遣ったんだろう?
それにバカラックの音楽「恋の面影」が見事にはまってる。彼の代表作の一つと言っても良いんじゃないか?ところでこの曲、筋肉少女帯の「ピクニック・アット・ファイアーマウンテン」および「ゴー!ゴー!ゴー!ハイキングバス」と言う曲にカバーされていて、そっちの方は知ってただけに、耳に付いてしまって…
計らずも馬鹿映画になった作品はとことんけなすけど、狙った馬鹿映画は絶対支持する!特にイギリス風のギャグだったら尚更に(笑)。それにもう一つ。私はセラーズの大ファンだし(笑)…あんまり褒めてないような気もするな(笑)
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