[コメント] 007/ゴールドフィンガー(1964/英)
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初めてボンド・カーが登場した記念すべき回。これにより、Qとの丁々発止のやりとりがますますエスカレートしていく。今回のボンドの移動はマイアミ〜ロンドン〜ケント〜北フランス〜ニューヨーク〜フォート・ノックスと、これまでで一番の長い移動となってる。
派手だし、人はあっけなく死ぬし、設定や物語にどんでん返しも用意されているし、見所はたくさんある。私にとってはシリーズの中ではかなりのお気に入りの作品(コネリー版では『007は二度死ぬ』(1967)に続いて好き)。それとやっぱり本作が初出となったボンド・カーの存在感も良い(毎回ぶっ壊されるのは以降伝統となる(笑))。でもやっぱりハロルド=サカタによる刺客オッドショップの存在感がとても気に入ってる。東洋人が刺客だと、無表情で何考えてるのか分からず、しかも非情で、人を殺した瞬間、ニヤっと笑う顔が又良いのよ(って、日本人である私が言う事じゃないけど)。フレーベ演じるゴールドフィンガーの狂いっぷりも楽しい。そうそう、シリーズ随一と言えるあのテーマソングも良いよ。耳にこびりつくスタンダード・ナンバーとなってる(自分で口ずさむと、何故か「ムーン・リバー」のようになってしまうんだが(笑))。
設定のアラというのはどうしても出てくるんだが、金粉塗って皮膚呼吸できずに殺すとか、オッドショップが帽子で人殺すシーンとか、かなりヴァリエーションに富んだ殺人シーンや、カー・チェイス・シーンなどかなり気に入ったシーンが多く、あんまりアラは気にならない。何より金を独占する方法ってのが、ああ言う方法もあるのか。と感心できる。
次々と死んでしまうため、お色気度は他の作品と較べてもやや抑えめっぽいけど、逆にそれがアクション主体となってくれたのも良かったんじゃないかな?
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