[コメント] ナチス第三の男(2017/仏=英=ベルギー)
ヒムラーの頭脳、ハイドリヒの暗殺。惹句に「なぜヒトラーでもヒムラーでもなく、彼だったのか?」とあるが、その疑問をどうこうという映画ではないのはナチス関連の映画ではよくある映画会社の小細工。☆3.3点。
jollyjokerさん・セントさんのコメントでもう充分なのだが、私としてはハイドリヒの描写が続いて「殺る側」も観たいなぁと思っていたのでコイン表裏構成自体は佳いのではないかと思う。ただ2つの物語が極まってぶつかる様なドラマを産み出せていなかったという事だろう。
ハイドリヒにジェイソン=クラーク、奥さんにキワモノのロザムンド=パイクを配し、ボンクラ夫婦の様になってしまっているが、ナチスNo.3を卑下するより彼のした事の重大性からすれば、彼が周囲をどう従えたのか、にもうちょっと説得力を持たせた方が良かったのではないか。
◆ ◆ ◆
未見だがハイドリヒ暗殺には既にキリアン=マーフィ・ヤン=クビシュ主演の『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』('16/ショーン=エリス監督)があった。予告編だけだが、こっちの方が面白そう。…
ユダヤ絶滅作戦を決定したと言われるヴァンゼー会議については、ケネス=ブラナー主演(ハイドリヒ役)・ スタンリー=トゥッチ・コリン=ファース等の『謀議』('01/フランク=ピアソン監督)が詳しく、お勧め。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。