[コメント] スパイダーマン:スパイダーバース(2018/米)
方々に目配りのきいた少年成長譚の傑作。同じ少年の成長譚でも、日本のアニメ(例えば『機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛』、少年の成長譚じゃなかったTVシリーズは面白かったのに)が、大人が見ると小っ恥ずかしいものになってしまうのと大きく違う。この差はなにから生じるのだろうと考えてしまった。
今のところの仮説は、
日本:子ども(混沌=可能性の塊)→大人(秩序=分別) 米国:子ども(秩序=親の支配下)→大人(混沌=自由)
という真逆の構造にあるからかな。日本の少年成長譚は、自分を重ねると窮屈になるし、親目線で見ると俺は子どもだわと自虐的な気分になるのに対し、アメリカの少年成長譚は、自分を重ねても親目線で見ても開放感につながる。
ともあれ、テイストの異なった次元を重ね合わせて破綻もなく最高でした。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。