[コメント] マルリナの明日(2017/インドネシア=仏=マレーシア=タイ)
巻頭音楽はなんと、ワルツ。ミイラ、生首、妊婦という究極のタナトスとエロスが当然のごとく“そこ”にあり、一軒屋内の小津視線は家族の自縛を、射るようなシャローフォーカスは強固な意志を、視線の主が存在しないかのような引き画は世間への諦観を思わせる。
そして終幕は、やはりワルツ。激しさと優雅さという矛盾が通底する、まさにフェミニズム映画。
38歳の女性監督モーリー・スリヤの異才を知って興奮さめやらず。
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