[コメント] 嵐電(2019/日)
妻との距離を感じながら「不思議な話」を求めて旅する男。好きな対象を撮っていたはずが、いつしか「撮る対象」を好きになってしまう8ミリ少年。「虚構の恋人」の会話(台本)に、心を浸食されてたじろぐ女と男。この“すれ違い”は、映画好きの“ときめき”の暗喩。
そして創作心をくすぐる荒削りな手作り感が本作の魅力、なのはわかっているのですが、その一方、行き交う「路面電車」の画の反復に(例えばロベール・ブレッソンの『白夜』の遊覧船のような)日常の風景だからこそ醸し出す情感がないのが残念。
ちょっと高望みしすぎでしょうか。
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