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[コメント] 町田くんの世界(2019/日)

主演の二人、細田佳央太−町田くんと、関水渚−猪原さん、共に初々しく可愛らしく、これも伏線の風呂敷を広げる中盤までは、とても面白く、ワクワクしながら見た。脇では、前田敦子が思いの外良く、見直した(でも、終盤は、普通のドラマに喩えるキメ台詞がウザくなる)。
ゑぎ

 高畑充希はこんなもんだろうが、岩田剛典は、アホの類型に陥りかけている。また、池松壮亮の出番は全部カットしたらいいのに、と思いながら見ていたが(特に、佐藤浩市と絡むシーンがありきたりでダメ)、ラスト近くになって、ようやく機能するのでホッとする。

 通学路にあるという設定の、閘門(こうもん)のある川のロケーション(川の周りの草の緑や東屋のある風景含めて)がいい。随分と本作の見応えに貢献している。

 漫画的な(非現実的な)展開は映画的でもあるから、全然いい。しかし、例えば、空港へ向かう列車から、猪原さんが、なぜか、ビルの屋上付近にワープしている部分は、その移動自体よりも、ロケーションの画面としての貧弱さがめげる。あるいは、ラストの落下の先、その選択はなんだか落ち着きが悪い。これも、リアルでないことがイマイチと云っているのではなく、中途半端なところが残念なのだ。

#舞台となっている都市(学校や繁華街)は、劇中で明確にされないが、エンドクレジットの撮影協力の記載を見ると、主に佐野市、宇都宮市といった栃木県で、ロケされたようだ。ただし、閘門のある川は横利根川。千葉県。

(評価:★3)

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