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[コメント] 僕の彼女は魔法使い(2019/日)

もういい大人なのだから、清水富美加 はキャピキャピした演技など強要されても「過去に捨てた」と言い放っていただきたい。大人としての演技力こそを伸ばすべき時だ。以後はどうでもいいが映画の内容について。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







相変わらずエンターテインメントに徹さず退屈な教団の歴史観こそを語る内容だが、まあ予想のついたことではあった。でも、そうするにしても疑問は残る。

「黒魔術」と「白魔術」の差を自分の欲望のためか否かで測っているようだが、正直わからない。清水が「運命の赤い糸で結ばれた相手」のために終始まとわりつき、彼のために魔法を使うのは欲望のためではないのか。彼に抜き打ちテストの正解を教えたり、弁当のおかずを好みの品に瞬時に入れ替えるのも怪しいが、そうした諸々の魔法を駆使して男を引っ張り回し、独占することで彼を愛する女学生が心を痛め、挙句の果てに暗黒面に引きずり込まれてしまったことは立派な悪ではないのか。

そういうことが些事だとするのが大川隆法のいつもの話づくりの欠陥だが、何よりも97分かけて男女一組がカップルとして成立することしか描けないあたりがこれを楽しんで観られない最大の要因である。せいぜい清水の魔法少女ぶりを魅力的に描けたなら、大きなお友達くらいは少しは凡作なりとも持ち上げてくれただろうに。

(評価:★1)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)寒山拾得

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