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[コメント] ホットギミック ガールミーツボーイ(2019/日)

普通の妖婦物ではない。天然性の媚びを放散する棒読みは苛立ちではなく逞しさであり、昼メロ事案が襲ってもスリラーの居場所がない。男の口説きに焦らしとムラっ気で対応する媚びの実践は、男の焦燥が伝わってくるほど堂に入る。
disjunctive

しかし、媚びに巻き込まれる男たちも天然が入っており、それが天然対天然の怪獣映画にならないのは徳だろう。終盤で屋上の隅に佇む少女はほぼ幽体化している。男は女に宇宙を感じ、恋が過去になることがない。そこでは時間と空間は排他し、幽体が実体を得るために空間が時を犠牲にする。

(評価:★3)

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