[コメント] 記憶にございません!(2019/日)
折角の俳優陣をまたもドブに捨てる。いいから三谷幸喜は全力を出せ。この一作に全身全霊を込めろ!☆3.0点。
三谷幸喜は間違いなく才能はあると思う。大河ドラマは「新撰組」も「真田丸」も面白かった。だが、映画となるとすぐに手抜きをする。物語に勝負がない。大勝負だった『清須会議』 (2013)も、結局役所広司と大泉 洋の顔芸・腹芸に頼っただけだった。
今回中井貴一はまたも「痛恨の中井貴一」になってしまっている。三谷幸喜の所為でさせられている。設定と配役はバッチリ、監督も間違ってないのに、その監督の演出に本気がない。同時に並行して何本も仕事するのをヤメろ!
もう少し具体的に。記憶を失っても人間の根本は変わらない、という所が重要だろうが。一般庶民として目覚めた黒田(中井貴一)は狼狽える。「どうして俺はそんな悪い奴になってしまったんだ?」黒田の中に「黒田総理」が見つからなくてどうするんだ。これじゃ床屋が総統のフリしてる「トッキョー!」ならぬ「カゲムーシャ!」じゃねーかよ。
ディーン=フジオカと石田ゆり子のカップルは三谷喜劇の中で座りが良かった。毎回演る訳にも行かんだろうが、また品を換えて観てみたい。
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