今上映中の『透明人間』がどうしても見たくて色々と画策してますが一向に時間が作れず、同監督の作った本作を鑑賞して気を紛らわすことに。

何これ。めちゃくちゃ面白いんですけど。設定自体は近未来的な話でSFなんですけどアクションもあり、ミステリーもあり、とにかく中身が詰まってます。

近未来といっても今何かと注目を集めるAIですね。ど頭から全自動運転車とかアレクサの進化版みたいのとか本当に数十年後って感じが興味をそそってきますし、何よりAIによるアップグレードですよね。 交通事故からの襲撃によって奥さんの死と共に四肢麻痺を患った主人公が動けるようになるまではまあいいんですわ。何、あのAI搭載人間は。便利過ぎでしょ。アイアンマンか、ってくらいの体内AIとのやり取りが面白く、その上、異次元のアクションシーンまでこなすほど強化され、絶妙にわくわくさせてくれるんですよね。

もちろんそんな無敵な人間がバタバタと敵をなぎ倒すみたいな爽快アクション物ってわけではなく、奥さんを殺した犯人を探すミステリー要素も入った暗めな作調なのですが、最後はビシッと警鐘を鳴らしてくれる感じもいいですね。 「なるほど、そういう落とし方もあるのか。」と、まさにAIにしてやられた作品でした。