はじめは寝てしまった。前半顔のアップでいろいろ言われても頭に入ってこない。金持ち一家の人物造形にリアリティが無いのは意図的だろうが、貧乏人一家にやたらと存在感のある演出もどうかと思う。水の染み出す半地下に済んでるプータローの面構えにとても見えない。存在感のある立派な顔立ちじゃん。話の進行はどうなるのか、と思って興味はそそられたが、見終わってのこる印象がどうも収束していかない。思えば、ローマ字英語交じりのクレジット画面にテーマ曲流す締めがテレビ局が制作する日本映画みたいだった。いやあ、けっこう期待して見に行ったのに残念だった。そういえば、絶賛のM-1グランプリのミルクボーイ、コーンフレークのネタにコレッポッチも笑えなかった。一体なにが起こってるんだ。 　1年後に見直して、評価を１つ上げた。たっぷり企んで上手に作り上げた作品でその手腕でプラス1。以前劇場で見た時は疲れていたし、韓国映画の文法がわからなかった。１年間の間に韓国のドラマは沢山見た。家庭教師と上流階級とか家族の結束とか、ジャージャー麺とか、ドラマで知った顔がいくつも出ていてそれもなじみだった。何より今回は寝なかった。意味もちゃんとわかったし画面わかりやすくて企みすぎの感じがあるがそれも許せた。netflixの別邸シネマで見た。