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[コメント] 静かについて来い(1949/米)

雨の舗道。女の脚。女はレインコートを着ている。これがビニール製で、下が透けて見えるレインコート。煙草。何かを捜している風。煙草を捨てて、建物へ入る。バー。ドアのすぐ横に支配人らしき男が電話をしている。競馬の予想屋との会話。
ゑぎ

 ヒロインはドロシー・パトリック。ちょっとジンジャー・ロジャース似の美人だ。彼女は雑誌社の記者で、警部補のウィリアム・ランディガンを捜している。バーのカウンターに巡査部長のジェフ・コーリー。ジョークばかり云う。といった出だし。本作もこの冒頭はすこぶる良い調子だ。

 「判事」と名乗るシリアル・キラー、雨の日の絞殺魔を追う物語。ドロシー・パトリックは度々現場に現れ、ランディガンが「どうして入れたんだ?」「コネクションよ」という会話を反復する。後の場面で、ランディガンのアパートの部屋にまで侵入しているのは不思議過ぎるが、ただし、なかなかセクシーな良いシーンにはなっている。

 中盤以降、捜査手法として、ダミー(顔のない人形)を作るのだが、これがとても役に立つ。しかし、警察署内の椅子(2階の窓の側)に座らせている人形が動き出す、この演出は不思議。当惑させられる。イメージ処理なのか。

 あと、クライマックス前、犯人のアパートで帰宅を待つシーン。犯人が街路を歩いて来るが、普段いるはずの子供達が通りにいず、静寂に違和感を覚える。このあたりの見せ方は上手い。

(評価:★3)

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