[コメント] テルアビブ・オン・ファイア(2018/ルクセンブルク=仏=イスラエル=ベルギー)
「愛し合う2人は何をする?」この問に対する本作の答えは、かなり大事なことを言っているのではないだろうか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ハグやキスよりも、まず相手の話を聞くことだというのは、現実の中東を見ても非常に意義深い。そして映画ではそれを言っているのが、イスラエルの軍人だというのが奮っている。
イスラエル、パレスチナ、アラブ世界、のそれぞれが歴史を背負っている中で、相手の話を聞くというのがどれだけ困難になっているか。
相手の話を聞く、普通の人間同士なら、色々あってできそうなことが、それぞれの歴史を背負ってしまっては、そんなこともとてつもなく大変になっている。そういうリアルな現実に立脚し、かつそれを思い知らせる映画ではないだろうか。
だが、この映画に込められた製作者の願いは、その困難を承知の上で、互いが互いの話を聞いてほしい、ということなのだろう。その気持ちが痛いほど伝わってくる映画だと思う。
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