[コメント] 彼らは生きていた(2018/英=ニュージーランド)
長いプロローグが終わり、音色を伴いながら画がブローアップしても、声質が変わらないボイスオーバーがプロローグと本編の質感の差を埋めてしまう。甘い解像が兵士たちの顔の輪郭を蜃気楼のように揺らめかせ、情報量の付与がかえって現実感を奪う。
対して、静物に還った馬の臀部はなまめかしい光沢を放ちながらその輪郭を強固とし、殺戮に現場に近づく程、画面は動きを止め最後はイラストとなる。生前のスナップと死体のカットバックはどうかと思われるが、ネクロフィリアと思えば意味合いは違ってくるだろう。
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