それはもう、隅から隅まで「つくりたい気持ち」でいっぱいの、丹精こめた盆栽のような出来栄えと思った。ハニー先生の腕に携帯されているティシュ（か、白いハンカチ）が、しょぱなから最後まで出ずっぱりであることを確認した時点で、この映画が大好きであることを確信。

ちなみにイギリスでは、いちど使ったティッシュは袖口に押し込むのがエチケット。（ポケットがあればポケットでもいい）

あんまし気に入ったので原作本を読んでみた。ぎゃー、ぜんぜん違う！ そして、予想通り、本の展開の方が私の好みだ。でも、映画は映画でこれでいい。

「マチルダ」は『アメリ』と『ハリー・ポッター』との間のミッシングリンクといえないこともない、かも、と密かに位置付けしたい。