[コメント] 行き止まりの世界に生まれて(2018/米)
現実世界の『mid90s』。さながら「mid10s」ですが、邦題にうるさい私としては、とてもいい邦題をつけてもらったね、と感心しました。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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イリノイ州の「ラストベルト(錆び付いた工業地帯)」と呼ばれる地域の一つ、イリノイ州のロックフォードは、とくに景気も治安も悪い街。そこにすむ3人の青年たちは、いろんな問題を抱えながら、今日を生きてゆくのだが、まさに「行き止まり」と感じても不思議じゃない場所で、八方塞がりになってゆく。そんな姿を3人のひとり、ビンが少年時代から撮り続けたスケートボードに乗る姿。
仲間だからこその、カメラの前で自然に話せるありのままの自分。そして自分の母親にインタビューする時の複雑な表情は、演技では出せないものだろう。
原題「Minding the Gap」、直訳すると「ギャップを気にする」となるみたいだが、「GAP」という言葉は、「格差・隙間」などという場合にも用いるらしいので、まさにそんな映画。「オバマ前大統領が選ぶ年間ベストムービー」にも選ばれたらしい。
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