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[コメント] 江戸一寸の虫(1955/日)

江戸っ子を気取りつつ「弱きを助け強きを挫く」という美学に酔いしれたマッチョイズム侍の半生。男意気に若い命をすり減らす三國連太郎に翻弄される新珠三千代の哀れなこと。だが、まだ坂を転がり始めた頃の三國は色男だったのだ。それが作為であるならば、徳川の専横も薩長の無礼も、みな三國の色眼鏡に映じた偏見の似姿だったのだろう。
(★3 水那岐)

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