[コメント] この茫漠たる荒野で(2020/米)
全ては個人に帰結するという、今だからこその西部劇。ほんとうに荒れ果てた文字通りの荒野にあって、人々は疲れ、なにも信じられなくなって小さく生きている。そこでは主人公も翻弄された挙句小さな未来へと歩を進めるだけだ。娯楽西部劇の復権が叫ばれたが、今はそれどころか白人の糾弾すら疲れ、なにも見えないのが西部劇の現状のようだ。
ただし結末は致命的なまでに凡庸。これはモデルのいる物語であるにせよ、もう少し捻った演出はできないものか。
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