[コメント] DUNE/デューン 砂の惑星(2021/米)
作品世界の所々に腑落ちせぬ点はあるものの鑑賞の妨げとはならず。時は要したが物語に没入できた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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単純かつ明快で面白かった。でもやっぱ分からないところがある。「皇帝」は本作では言及されるだけで登場しないが、諸惑星の民々からは基本的に支持され人気のある存在のようだ。それはまあ、ありそうだ。諸悪の根源は、皇帝から任命されて(?)諸惑星の統治を担う支配家系諸族のうち、任地で勝手なことをして民々を苦しめる悪徳一族という構図なのだろう。でも、だとすると、皇帝に黙って巨万の富を築いたハルコネン一族こそ、警戒されるべき対象だ。皇帝サイドがこの一族と組んで、それよりは真面目にみえる(?)アトレイデス一族を滅ぼそうとする物語構図、どうも腑に落ちない。僕は2作目から観たが、一応理由は示されていたが、腑に落ちないことに変わりはない。でも、まあ、それが本作を鑑賞する妨げになるかというと、そんなことはなかった。
序盤、ポール(ティモシー・シャラメ)が父・レトと先祖の墓地で語らうシーンあたりなんか結構眠かった(寝た)。母・レベッカ・ファーガソンの恩師・シャーロット・ランプリングが息子・ポールに会いにきて、息子が殺されるかもしれないのに自分がしてきたことと息子を信じて扉の外で母が待つシーン。秘術(?)を息子に伝授したことを、恩師から咎められると覚悟していた母が、一応容認の言葉をもらって安堵するとともに自分(と多分息子をも)を誇らしく思うシーン。この辺りで物語に入り込めたと思う。
24/4/16記
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