[コメント] スティルウォーター(2021/米)
1シーンだけの登場人物にもそれぞれ歩んできた生活があると思わせる立体感が良い。さりげなく映される子供たちの遊び、犬、無関係の人物の佇まい。映画内の世界の広がりがある。
何気ない会話でも窓や扉が開放されているシーンが多い。反対に刑務所の扉は閉ざされたままだ。そして、終盤の破綻に置いてもきっかけは、さりげなく「窓」を閉じられるところから始まる。地下室の扉を開けるサスペンスが効果的なのは、こういう細かい積み重ねが序盤から徐々に効かせてあるからだ。誰にでもできる芸当ではなく、このような映画を私は豊かだと思う。長尺でも飽きさせない。
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