[コメント] ウエスト・サイド・ストーリー(2021/米)
オマージュが多ければそれだけオリジナルの壁も厚く高くなるのでは?と思います。
この作品もその壁を越えられなかったんじゃないかと。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本筋から離れますが、昔、「序曲」と称した映画が始まる前の盛り上げ曲が流れる大作映画がありました。 『風と共に去りぬ』『ベンハー』『十戒』などなど。この映画のオリジナル版もソール・バスの作ったニューヨークの線画のようなタイトルにバーンスタイン作曲のインストが延々と流れ映画への期待感を高めてくれたものです。最近はこんな風習(?)は無くなり、大作のインターミッションもありません。ちょっと淋しい。 さて、この映画、自分にとってはあまり好みの映画ではないのですが(ミュージカルの持つ特性のせいかも)、主役のリチャード・ベイマーが好みではなかったということもあるかもしれません。今回のトニーアンセル・エルゴートも貴花田の息子さん似で苦手、 マリアレイチェル・ゼグラーも黒木メイサ似でちょっと、 主役に感情移入できないと、その映画自体に入り込めないため、のめり込んで見ることはありません。 今回の映画は、オリジナルの曲を変えなかったということで、強力なしばりがあったため、オリジナルを超えられなかったと思います。 集団が一糸乱れぬ見事なダンスシーンの数々、CGと巨大なセットによる奥行きのあるカットの数々。 スピルバーグ監督がエンドクレジットで「父に捧ぐ」と記したように、思い入れが強く出た映画だとは思いますが、残念ながら私には響いてきませんでした。 無念。
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