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[コメント] 英雄の証明(2021/イラン=仏)

普段は目にする機会の少ないイラン映画(「白い牛のバラッド」を見たばかりだが)。イラン流の慣習や考え方など、日本人には判りづらいところもあるが、メディアに左右される部分は万国共通か。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







借金が返済できず収監される主人公。「詐欺罪」みたいな感じでしょうか。だからかほかの犯罪者と違い「休暇」が与えられるという慣習にまずびっくり。そして拾った金貨を換金しようとして、借金返済に全然足りないと判り、だからなのか持ち主を探して返済しようとする。そしてそれが「美談」となり、「英雄」ともてはやされる。こういうのはどこの国でもありそうな話だ。

この映画の中でそんな主人公に一貫して冷たい元義兄とその娘。一見「悪者」扱いされてしまいそうな二人だが、彼らが主人公に対して疑惑を抱くのには、それなりの理由があり、「主人公の都合」に振り回されている。

そしてやはり「子供」がうまいと思います。終盤の姪っ子の言葉は「ハッ」としました。

(評価:★4)

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