[コメント] トップガン マーヴェリック(2022/米)
わたしも最後のミッション内容はなんだかなぁと思いました。身体を張るこの映画に、この非現実的なミッションは、却って物語を現実から引き剥がそうとしているのかも知れない。☆3.8点。
この映画で最も感心したシーンは、ヨットでの場面。荒れた海をジェニファー=コネリーとトム=クルーズが操船するヨットが大きく傾きながら滑走する。まぁ見えないトコにはスタッフが居たんだろうしCGで消しとるのかも知らんが。
次に感心したのはトムが単車で戦闘機と並走するシーン。同じ構図は前作でもあったが、よりスピードが増してるのではないか。ノーヘルメット。
本来2020年公開の映画だが、トムは1962年生まれ。身体を張るシーンが映画を<アクション映画>にするのだと痛感する。その意味で、この映画は見事なアクション映画だ。(因みに前作でも会話に出ていたペニーを演じたジェニファーは1970年生まれだから、前作公開当時の実年齢は16歳!)
考えさせられた点としては、映画内で空中戦はもう何十年も行なわれていないと説明された事。敵と遭遇して撃墜した経験が、現実のパイロット達にはもうない。戦争は各地で延々と行われてきたのに。日本でもスクランブル発進の回数が激増していると(以前から)盛んに報道されているが、鍔迫り合いにもならない鞘当てが殆どの様だ。映画やアニメでは今でも「板野サーカス」が喝采を浴びるが、現実は違うという事。太平洋戦争での血みどろの殺し合いを聞いている世代からすると、少しでもそれが戦争が抑制された結果であれば、と思う。ウクライナ戦争の最中ではあるが。
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