[コメント] イントロダクション(2020/韓国)
めんどくさい青年(シン・ソクホ)の“足踏み状態”が三つのパートに分けて描かれる。各パートの間に起きたことは描かれない。だから青年の行動は唐突で一貫していないように見える。たぶん青年のなかでは「だってあのとき・・」という筋が通っているのだろう。
だから観る側は、青年の「だってあのとき」に何が起き、何をして、何をしなかったのかを想像して彼の意志と行動を補填しなければならない。めんどくさい青年の“足踏み状態”をめんどくさい語り口で描くホン・サンスの「虫食いクイズ」のような映画。きっと観た人の数だけ、この青年のモラトリアムの理由や意味(すなわち答え)が存在するのだろう。
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