[コメント] ケイコ 目を澄ませて(2022/日)
岸井ゆきのが最優秀主演女優賞を受賞したことで見る気になったが、正直試合シーンは少ない、ロードワークは日記から伺えるのみ、特に原料に励むこともなく、練習シーンもミット打ちが主体で(このシーンは秀逸だが岸井本人というよりは林役の松浦慎一郎のお陰の方が大きい)、とにかく残念な出来。『百円の恋』とつい比較したくもなる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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言葉を発しないので表情だけの演技になるわけだが、岸井のそれからケイコの心情がわからない時間が長く続く。
ケイコがなぜボクシングへの情熱を失ったのか、試合をやりたいのかやりたくないのか。
後半になってジムが閉鎖になること、会長をいなくなることがその原因だと手紙でわかる。
会長を実の父のように慕っていたケイコにとって、後半は会長のためのボクシングであり自身のためではもはやなくなっている。
最後の試合を綺麗に勝たせて幕という手もあったが、原作が自叙伝のため大幅な改案もままならない。
結果、中途半端な作品になってしまった。
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