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[コメント] イニシェリン島の精霊(2022/英)

ヒットマンズ・レクイエム』から14年、おっさん2人の関係のこじれは内戦の比喩か、抑圧される同性愛か。動物とは誤解なくわかりあえるのが、面白うてかなしきマクドナー節。
ペンクロフ

オレが最も共感できる人物である妹(ケリー・コンドン)が、島を去る場面。やはり人間は生まれた場所を出なくてはダメだよな。崖の上で兄コリン・ファレルが手を振って見送る。船の上からそれを見る妹。ファレルが手を降ろすと、画面の奥に何かが在る(居る)。しかしピンボケでよく見えない。ファレルは「それ」に気づいていない。船の上の妹が、ふと視線をファレルからその横の「何か(誰か)」に移す。結局、それにピントが合うことはない。これはイニシェリン島の精霊なのだろうか。オレは、妹に懸想していたアホの子(バリー・コーガン)なのではないかと思った。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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