[コメント] 恋人までの距離〈ディスタンス〉(1995/米)
ステキな話だ。夕暮れ、真夜中、明け方。一晩の間に移ろいゆくウィーンの町が、とにかく美しい。もし自分が若い頃、20代前半までに観ていたら、この夢のような奇跡の一夜の物語に浸り込み、絶賛していたことだろう。
だけど残念なことに、こんな夢物語を素直な気持ちで観ることのできない年齢になってしまった。現実の平凡さ、その平凡さの中にこそ在る幸福を知ってしまうと、この映画を手放しに賞賛する気にはなれない。もちろん、そこにはこの若い二人に対するジェラシーも混じっているのだけれど。
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