[コメント] 妖怪の孫(2023/日)
本当に観たいのは「殺し」だが、この映画には「こんな政治が続いたら殺される」という切実さはある。それもまた命に関わることだ。ただアニメはやっぱり気に入らない。
安倍晋三は戦後最大のトリックスターで、怪僧ラスプーチンみたいなもんだ。やつの政治の検証ならば、そりゃ面白くて怖ろしいに決まってる。映画の内容は多彩で密度が濃く、退屈するところはない。
ただ、昭和の妖怪・岸信介、妖怪の孫・安倍晋三、この社会に蔓延る不寛容や不安や恐怖といった妖怪、これらを繋げるロジックや構成は全然うまくいってないと思う。また前作『パンケーキ』と同じく、アニメは実にスベッている。これ本当にやめた方がいい。正気を疑う。
安倍晋三を崇拝し、葬式に集まっちゃう人々というのは(葬式にアンパンマンうちわ!)、まあこの映画を観ないですよね。彼らに観せなくては意味がない。だからこそ、「妖怪の孫」呼ばわり程度で溜飲を下げてる場合じゃないと思う。小さなイチビリはいらない。やはり「殺し」が欲しいのだ。
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