こういう映画って、大抵、少女が見た弟は幻だったとか、アザラシの化身だったとか、もしくは、思わせぶりな演出で、あとは観客のご想像にお任せします的な、そういったオチが多いものだが、海に流された弟が生きていて、しかも、ちゃんとその手で触れる事ができて、抱き上げる事もできたなんて、ものすごくハッキリとしたオチに、わたし的には大満足だった。

だって、とても嬉しいものでしょう、亡くなったと思っていた人（まして赤ちゃん！）が生きていたなんて。あそこまでどうやって育ったんだよ、という突っ込みはこの際、無しで。いいじゃない、アザラシに育てられたんだから、それで。