[コメント] 青春弑恋(2021/台湾)
過不足なく歯切れの良いシーンの積み重ねでぐんぐんミステリに引き込まれていく。その勢いが心地よく"都合のよい偶然"も気にならない。若い俳優たちも活き活きと魅力的ななか、やさぐれた中年マッサージ嬢(ディン・ニン)のアンニュイな存在感が物語の底を支える。
時間を遡行し反復させる構成を、もたつくことなく見せ切るホー・ウィディン演出に才気を感じました。英語タイトルの「Terrorizers」はエドワード・ヤン監督の『恐怖分子』と同名。孤独な青年の名前ミンリャンはツァイ・ミンリャン監督由来でしょうか。久々に見ごたえのある台湾映画の佳作でした。
ホー・ウィディン監督、51歳、本作が長編は3作目とのこと。他の作品もぜひ見てみたいです。
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