80年代に撮影されたパリの映像がたびたび挿入される。これがスタンダードサイズのビデオ映像で、うまくいってるとは言い難い。いちいちサイズが変わることが気になるからだ。本編のキレイな映像に戻るたび、これ撮ってんの2020年代だよなとテンション下がる。ビデオ映像に意味が生じるのは映画の終盤だ。2020年代の俳優たちが、スタンダードサイズのビデオ映像に登場する。さらにビデオ時代より前の8mmや16mmが出てくる回想ラッシュ。これ遅すぎると思う。初手でやっとくべきだった。この映画は80年代を再現する美術や音楽や映画には気を使うのに、80年代と現在を繋げる編集が無造作すぎる。80年代も現在もすばらしいシャルロットのひとり勝ちだったな。