[コメント] 君たちはどう生きるか(2023/日)
宮崎駿の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。目眩く妄想世界の物語構築には圧倒されるが、描いている本質はシンプルでプリミティブ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
『風立ちぬ』っぽく始まるが、全体は『千と千尋の神隠し』と近しく、終盤に『ラピュタ』的要素がちょっと加わる感じ。傲岸不遜な父親像は『千と千尋…』の両親と重なり、異世界での冒険奮闘を経ることによる成長譚の構造も共通。序盤の自傷行為にドキリとさせられ、これが終盤において意味を帯びてくる。
青サギをはじめとする鳥たちの造形はユニークだが、婆さんズやワラワラはどこかで見たようで、全体に世界構築に新しさはあまり感じなかった。キリコと出会う水辺の世界のデザインは素晴らしい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。