[コメント] コクーン(1985/米)
老いというものは誰も避けられないものなのだ。
リチャード・ザナックといえばダリル・ザナックの息子である。ザナックはフォックスという会社を近代でもっとも大きな会社に押し上げた功労者です。フォックスのエンターテインメント主義を徹底的に構築した人です。そのザナック親子ですが、父と子で明らかに違う点があって、同じエンターテイナーとして、父は圧倒的な迫力で迫る、誰も真似のできないキャストを使って、経験のない巨額な制作費を使って映画を作り、それを再投資することを特徴としていました。反面ザナックジュニアは、優しいのです。優しさが彼の映画の特徴として捉えられます。
そしてこの『コクーン』
見栄えのしないキャスティングに、老人の映画。しかしこの優しさ。この優しさが彼の特徴なんですね。
ロン・ハワードは『アメリカン・グラフィティ』で役者デビューした元々俳優です。それが監督をはじめて、この映画もそうですが、いずれも優しさに包まれた美しい映画を撮っています。
ということで、この映画は優しさの映画なんですね。
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