現役時代より、引退後の方が人生長いということ。壮年期も終わろうとする３人の元ボクサーたちの姿も丁寧に描いているのは好感が持てる。けど、そこがドラマとして面白いかといえば、また別の話だけど。あと、横浜流星の熱血かつヤンチャなキャラはちょっと白々しく感じてしまった。彼はもっと物静かで内省的な役柄が似合う気がする。

「ボクシングはわからないから続けられた」という佐藤浩市の台詞。 「正直（どんな相手なのか）怖いから練習を覗きに来た」と告白する現役チャンプの窪田の言動。 取材に基づくノンフィクション作品も多い沢木耕太郎が原作なだけがあり、登場人物たちの台詞が生々しい。（いや、原作未読なので、沢木氏の原作小説にもある台詞、言動なのかは知りませんが。）