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[コメント] リアリティ(2023/米)

ある日、いきなり警察が家にやってきて「まさか」と思いつつ、話に応じていたらいつの間にか…というある種のスリラーのような映画、ではあるが、その内容は深い。
シーチキン

時の大統領が直近の選挙で勝利した陰には、対立国による工作があったからではないか、という安全保障に関わる問題をリークしたことが、なぜ、重大な罪になるのか。

これが逆に選挙で負けた方を支援していたとなっていれば、そのことは大々的に公表されていたのではないか。

だいたい、契約社員でも気軽に閲覧できるようなものを印刷して持ち出したことがそんなに重大なのか、とも思う。

実際に行われたのは、時の政権の気に入らないことをしでかした人物への、見せしめの報復、ではなかったか。

そう思ってみるとこの映画は、一国の権力が一人の市民を威していく様をリアルに描いたものではないだろうか。その恐怖を迫真の手法で描いたように思えた。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ペンクロフ[*]

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