[コメント] ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け(1986/日)
言葉は命を持っている一方無意味なものであることを教えてくれる高橋源一郎ワールド。真行寺君枝は怪しい女がはまり役。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ビデオを見つけて15年ぶりに再見(sayamaさん情報ありがとうございました)。
豪華キャストによる舞台物とも文学作品ともコメディーともいえる摩訶不思議な世界。
最近『陰陽師』(岡野玲子の漫画版)を読んでいるせいか、言葉には魂が宿っているという気になっている。まさにこの映画は、言葉が氾濫し、言葉にする事により時間も空間も人物さえも飛び越えて、全く別の存在に変えてしまう。
ところが一方で、幾千万の言葉を駆使しても表現しきれない世界が存在する(それは芸術であったり暴力であったりするのかもしれない)。それに直面すると、もはや言葉は何の意味もなさず、言葉で作り上げられたこの映画の舞台同様、すべては崩壊してしまうのだ。
追記 冷静に考えると、そこまで大層な話かな?単なるコメディーといえばそれまでだが。
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