[コメント] 瞳をとじて(2023/スペイン)
「記憶」というキーワードと、「人探し」という劇中劇との同一性は、アイデンティティの探求と過去との決別を意味するのだろう。
長い、しかしそれと感じさせない奥深さ。
そして、顔である。
顔のアップが多用されるが、それによって人物像が浮き彫りになりセリフの一つ一つに重みが出るし、年月がその人を形作ったものだと気づく。それは『ミツバチのささやき』のアナアナ・トレントその人であり、フリオでありミゲルである。
映画を「味わう」ということを久しぶりに体験した。
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