[コメント] 箱男(2024/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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安部公房の「箱男」は中高生の頃に愛読した筈だが、内容は覚えていない。
箱を被った男<箱男>のイメージは一見強烈だが、存外誰にでも馴染みやすいのでは無いだろうか。誰だって箱を被って外を眺めたいものではないか。自動車を運転する時の危険な安心感、戦車、潜水艦。擬態・モノ化・無個性、交流疎通の拒否からの完全なる観察者。
<箱男>を巡るチープ(陳腐)なエゴの衝突、「街毎に箱男は1人だけという仁義」には失笑したが、確かに埋没を装った個人の内部には醜悪なエゴしかない。オダギリジョーが手を出しそうな美女<葉子>の「都合の良さ」に着地点が見つからないが、原作を再読すればこれらの印象は良くなるのだろうか。
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