[コメント] 幕末太陽傳(1957/日)
かつて後楽園ホールの名物だった「バルコニーでの攻防」 原点はコレだったのか!(違)
南田洋子と左幸子のキャットファイトは最高! あの迫力は「すげー」の一言。
どんな底抜けの喜劇でもどこかしらに〈人間の暗部〉を観るものに感じさせてしまうフランキー堺。今回は彼のそうしたパーソナリティが役にピッタリ合っていて素晴らしかった。セリフ回しや身のこなしなど、随所にリズム感の良さを感じさせ(和太鼓のバチをドラムスティックのように小気味良く回す!)「軽やかに生きる強かな人」をほぼ完璧に演じきったようだ。
一方、「太陽」族側の出演者は映画のテンポにブレーキをかけているようで残念。これから日活の屋台骨を支えるメンツが揃っているんだけど、周りが巧者ばかりだからボンボンぶりが浮きまくってしかたない。ただ、例外として品川宿での別れで見せた石原裕次郎の笑顔は別格だ。これぞスターの証。ギターのように三味線爪弾いちゃうのも納得。
特筆すべきは菅井きん。なんと30そこそこであのやり手ババアぶり!
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