[コメント] 病院で死ぬということ(1993/日)
市川監督らしい静謐なカメラ回しが、生と死を見つめるテーマに、見事にはまった。「圧倒的感動」とは対極にある、胸のうちから静々と湧き出してくる「静かな感動」。波紋が音もなく広がるように、心に広がる「想い」「哀しみ」そしてささやかな「喜び」。言葉はなくても、これだけ訴えかける映像を作れるのはさすがだ。挿入される日常の人々のひとコマひとコマ。そこにある「輝き」が、病院の空疎さと対照的で、心に響く。
(ことは)
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