[コメント] ゆきてかへらぬ(2025/日)
真っ暗な画面から女の寝顔のクローズアップへフェードインして物語が始まる。くっきりとした濃い眉と瞼を包むように豊かな睫毛が印象的だ。さらに広瀬すずの黒々としたもの言いたげな大きな瞳がアンニュイな長谷川泰子という女の“孤独な存在感”を主張する。
中原中也(大戸大聖)は女に感性で近づき支配しようと試み振り回され、小林秀雄(岡田将生)は理性で近づき平穏を保とうとし跳ね返される。女優をはさんだ詩人と批評家の歪なトライアングルが見どころのはずが“歪さ”が伝わってこない。泰子(広瀬)を振り回し、泰子に振り回される中原(大戸)のキャラクターに魅力が足りないからだろうか。
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