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[コメント] 機動警察パトレイバー2 the Movie(1993/日)

押井守の駄目なところ。現実の柘植は交戦するんだよ!
leiqunni

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







戦地では本部との通信が絶たれる状況など想定すべき事柄で、本部からの発砲許可が得られないから、一方的に攻撃を受け壊滅する部隊。 って、それでも戦地に赴いている武装部隊でしょうか。現実では発砲許可が得られない場合の行動が事前に取り決められているだろうし、 現場の判断で発泡できる交戦権限を持って活動しているはずです。

これですよ。押井守の「有り得ない問題を持ってきて、あーだこーだ物申して、自分が用意していたありきたりな結論に落とす」。 (『スカイ・クロラ』でもね)。

柘植は部隊のために、自分の権限で発泡・交戦すべきだったのです。それでこそ「柘植学校」と呼ばれる指導者のありかたなのです。 だけど、結局は自分の判断で部隊を壊滅させたくせに、逆恨みで「本部が発砲許可を出さなかったからだ」と子供みたいにすねて、 「お前ら、戦争を目の前にしたらどうするんだよ!」とガキみたいな問いかけ。交戦するに決まってるじゃん。 いったい柘植は、どんな騒動になればしてやったり、溜飲を下げたんでしょうねえ。戦闘下で交戦しなかった柘植が能無しなのだ。

剃刀後藤に「遅すぎると言ったんだ」なんて言わせて、遅くてよかったじゃん。だいたい日本は専守防衛だから急いでもしょうがない。 警察はいつも負け試合でしょ。

これで押井は日本が戦争に巻き込まれる危機感を示唆したつもりだろうけど、戦争の前には平和がありますからね! まず平和であらんとする努力をしないで、ぴりぴり攻撃されることを意識しろなんて、

特車二課っぽくない。

魚眼レンズのカラオケは良い。

(評価:★3)

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