[コメント] 木の上の軍隊(2025/日)
戦闘の描き方、山田裕貴・堤 真一の演技が良かったのか、よく判らなかった。まるで「物分かりが悪い安慶名セイジュン」のように。
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小学生の頃、放課後に友達とかくれんぼをしたのさ。校庭の隅に建てられたプレハブ校舎には、下から潜り込める空間があって、「ここなら見つからない」と狭い閉鎖空間に隠れたのさ。最初は鬼が探している物音がしてドキドキしたさ。でも1時間経ち、2時間経ち、日も暮れ出して誰の声もしなくなった。ぼくは友達が「参った! 降参するから出てきておくれ」と呼ぶのを待っていたのに、誰も居なくなった。ぼくは<狭い部屋>にずっと立っていた。更に1時間経ち、周囲が真っ暗になった頃、散々迷ってから外に出た。校舎にも先生も誰も居なかった。夜道を家まで歩いて帰り、親に散々叱られた。 翌日友達に詰め寄ると「先に帰ったのかと思った」とシレッと言われたさ。まぁ、そうなんだけどね。泣いて怒るか悔しがるか迷って、やめたさ。
日本の王様は自分の命が惜しかったのか、ご先祖の王様たちに顔向け出来ないと思ったのか、とっくに負けていた戦争を「もう一花咲かせる迄は」とやめなかった。実に人間らしいとも言えるかも知れない。 しかし、それによって大陸でも南方の島々でも延々と戦闘が継続し、全戦没者310万人の内、91%が1944年以降の戦争末期に亡くなった。「91%が1944年以降の戦争末期に亡くなった」… 原爆が戦争を終わらせた? 琉球は日本に併合されてからこっち、日本の捨て駒にされ続けてきた。
今回、沖縄の伊江島で敗戦後2年間も潜伏し続けた佐次田秀順・山口静雄両氏の存在を初めて知った。横井軍曹(伍長)・小野田少尉が有名だが、今村昌平監督の『未帰還兵を追って』(マレー篇/タイ篇 '71)を是非とも観てもらいたい。連絡方法も無く、情報の虚実も定かでなく、軍人勅諭を叩き込まれて潜伏を余儀なくされた兵士は決して少なくなかったのだ。 そして『蟻の兵隊』('05/池谷 薫監督)を観てもらいたい。「敗戦を知らず潜伏して戦い続けた」だけでは無い事が判ってくる。日本政府は外地の"皇軍"(→人間)を打ち捨ててソ連や中共に差し出し、その隙に内地の復興に努めた。
「お国の為に尽くした英霊たちのお蔭で現在の日本があるのだ」という文句の下で太平洋戦争を賛美する人間が増えている。元々日本人はそういう気質だから、注意してないとすぐにそうなる。実に人間らしいとも言える。経験者が死に絶えれば、真実は歪曲されまた軽口が蔓延るだろう。戦没者は草葉の陰で誰を恨むだろうか。
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