[コメント] シザーハンズ(1990/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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僕の中で「え、この役者、出てたっけ(出てたら分からないはずないのに)?・・・あ!」体験の双璧は、『悪い奴ほどよく眠る』の森雅之と『仁義なき戦い 広島死闘編』の千葉真一ですが、いずれもエンドクレジットを見ていて気付いた口。本作のジョニデは、タイトルロールだし、観てから何年も経ってからですから、まあ、別格です。
むろん、本作が間違いなくジョニデの初見、かつ当事は「このシザーハンズを演じた役者、誰だろう?」という映画の見方をしてなかったので・・・。ただ、ウィノナ・ライダーやダイアン・ウィーストにも同じようなものですが、彼女たちの場合は次に別の映画で観たときに、あ、シザーハンズで観た役者さんだと認知できたと思うのです。
すでにジョニデという役者さんを作品ごとに千変万化する俳優さんと認識して久しいい時期だったけに、その思いを強くあらためさせられる体験ではありました。
ところで、ウィノナ・ライダーの老け役メークがダイアン・ウィーストにもろそっくりでしたよね・・・・?
(17/05/20記)
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イージーな、と言うと語弊があるかもだが、手の込んでない(一緒か)ファンタジー。初めの方なんか笑っちゃうよ。スタッフによる人海戦術なのか、ポンプみたいな器具でも使うのか知らないけど、カメラの死角で髪の毛や犬の毛をポイポイと放り上げているだけなのが丸わかりなんだもの。今どきのファンタジーは「これでもか、これでもか」系ばかり。映像は凝りまくり、ストーリーは捻りまくりという・・・ま、それはいっか。それらと比べると明らかにイージーなんだけど、世界観を受け入れる/受け入れないが観る側の意思に委ねられている。そんな感じが心地いいのかもしんないね。
雪の降らない街では、クリスマスには屋根に白いマットを敷くなんて描写もいいよ。作業をするお父さん(ビル=アラン・アーキン)が手慣れた感じだったりね。毎年やってんだなという。
そしてやっぱり、エドワード(ジョニー・デップ)が氷像を削るシーン。空から削りカス(氷片)が舞い降りてくる。「あ、雪だ」という感覚ね。綺麗だなあという。あらためて思い起こされる。雪国に住んでいると「またか」「もういいよ」となりがちなので・・・。
雪国の山の上にはいったい何人のエドワードがいるのかなあ、なんて。その同じ数だけ、エドワードの体験した悲しい想いもあるのだろうか。地球が温暖化するということは、そんな悲しい想いも減っていくということなんだろうか・・・。
いずれにしても、今後は是非とも冬季五輪を開催したいが雪の足りない都市にエドワードの力を貸してやってほしい(←だから映画は観客を信用しなくなる)。
80/100(22/9/12記)
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