[コメント] 13日の金曜日(1980/米)
某民主主義国家の将軍様のフェイヴァリットムービーだと聞いて、やっと見る気になったのだが失敗に終わった。見終わって「見るんじゃなかった」と深夜にありがちな住宅街の静寂を切り裂くように叫んだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「おっ、いきなりの濡れ場♪」と思いきやジェイソンが降臨。観客(特に野郎ども)の「もっと見せろよ!」的野郎の本能という逆鱗に触れるオープニングシーンをいきなり持ち出し、ジェイソンに一切の同情を抱かせないように造るのに要したプチ洗脳技術は斬新。
だが、13日の金曜日ファンに聞きたい。どこが恐い?単なる自主映画にちょっと毛が生えた程度の殺人描写を見せたいのは分かるが、恐いのは殺人の動機じゃないのか?どこにも殺す要素、殺人の妥当性などは存在せずに、ズケズケと土足で無礼にホラー映画のカテゴリーを踏み荒らし、ホラーの定義を狂わせた印象さえ感じた。
私の価値観が可笑しいとは思わないのだけれど、その殺人描写の連続と中途半端な群れ場と、究極の夢オチを施したほつれの目立つ作品に同情の余地なし。恐くもなく、ネタ切れ寸前になると『シャイニング』『サイコ』等を持ち出し、その場その場しのぎの撮影から生み出された映画は、ゲンナリご免被りたいです。
2003/1/17
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