[コメント] ショーシャンクの空に(1994/米)
常人離れした主人公(ティム・ロビンス)よりも名脇役(モーガン・フリーマン)に共感してラストは○。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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<ネタバレ注意>
この映画のキー・ワードは「希望」というより「人の絆」だろうと思う。
「掃き溜めに舞い降りた鶴」ならぬ「刑務所に‘舞い降りた’元・スーパー銀行員」アンディ(ティム・ロビンス)の痛快な活躍に、一応、観客は引っ張られていく。 しかし、アンディは観客が感情移入・共感するには常人離れした一種のスーパー・ヒーロー。 彼に焦点を当てていても、ラストの感動には結びつきにくいだろう。 むしろモーガン・フリーマン扮するレッドに共感していってはじめて、ラストの感動もあり得るし、この‘絶賛の嵐’も理解できる。
(それにしても、モーガン・フリーマンの味わい深い、年輪を刻んだ相貌はいつ見ても良い)
レッドが仮出所する前に、やはり人生の大半を刑務所で過ごした老人が出所していくが、もはや娑婆の‘寒風’に堪えきれず孤独のうちに自ら死を択ぶ。 レッドも同じ運命をたどってしまうのか?――終盤が押し迫るにつれ「なんとかレッドにはハッピー・エンドを」という願いが強くなってくる。 そして迎えるラスト――願いは空しくならなかった。 レッドにはアンディとの‘絆’があった。 レッドの‘夢’―― 両人の再会を包みこんで広がる浜辺の碧さが美しい…
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