[コメント] 名刀美女丸(1945/日)
特典映像に意義がある
苦しい時代背景のなかたしかに頑張っている節はある。
しかし、あくまでも「一作品」として純粋に評価するなら、もちろん消化不良だろう。
それは新藤さんも認めている通りだ。
はっきりいってしまえば、溝口作品群のなかでも底辺に位置するのではなかろうか。
脚本もぬるいし、まるで戦隊ヒーロー物や日光江戸村的な発破シーン。時代劇にいらんだろ。
刺されたときの演技もどうみても偽にしかみえないし、不自然さと粗が目立つ一刀両断。
終戦間近、中途半端に削らざるをえなかった時間、そして国策という名の下。
だからこそこの映画を語るということはものすごく難しい。
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その一方で溝口特有のロングショットに着眼。あの天才的芸術の片鱗がこの作品でも垣間見える。
そして魂を込めて鋳鉄するシーン、火花散る連動作業、娘の幻、分身技法!!
この映像美はうつつか幻か。
苦しい背景ながら、一部のショットで観る者に強烈なインパクトを残しているのもまた事実だ。
(評価:)
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